AGです。

現在ヤマハの公式ページ
MT-09、MT-07 のトップ画面に
書かれている

『クロスプレーン・コンセプト』
というのは

クロスプレーンエンジン搭載
というのことではありませんでした。

それでも、MTシリーズが
すばらしいバイクであることは
間違いなく、
特に気になるのは
2017年にマイナーチェンジした

MT-09です。

 

MT-09

 

2017 MT-09のスタイリング

まず私が
『クロスプレーン・コンセプト』
よりも
気になるのがマイナーチェンジした
MT-09のスタイリング

おそらく
MTシリーズの上位モデル
MT-10のデザインを
踏襲したと思われますが、
もう完全に
トランスフォーマー(バンブルビー)
にしか見えませんw

 

でも、
MT-09のデザインは
かなり好きです!

MT-09 1

MT-09 2

 

また、なんとなく
諸外国の3気筒バイクデザインへの
オマージュも見受けられますね。

By order_242 CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons

 

By Klaus Nahr CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons

 

『クロスプレーン・コンセプト』の3気筒エンジン

MT-09は
直列3気筒DOHC12バルブ
845ccエンジンを搭載。

3気筒エンジンって珍しいですよね。

この珍しい3気筒エンジンこそが
『クロスプレーン』
へのツッコミどころです。

クロスプレーンというのは
クロス(十字)
プレーン(面)
だという事を以前説明しました。

クランクシャフトの端から見ると
クランクピンが十字に交差している
からでしたよね。

MT-09 3

 

クランクピンが3本しかない3気筒エンジンは
クロスプレーンにできない!

もちろん、
2気筒である
MT-07やMT-03 / MT-25も
クロスプレーンには
なりえません。

じゃあ、ヤマハのいう
『クロスプレーン・コンセプト』
ってなんなの?

っていうのを調べてみると、
下記のような文章がありました。

慣性トルクが少なく、燃焼室のみで生み出される燃焼トルクだけを効率良く引き出す設計思想を、私たちヤマハでは「クロスプレーンコンセプト」と呼び、・・・

引用:開発ストーリー:MT-09 – バイク・スクーター | ヤマハ発動機株式会社

ということは、
クロスプレーンエンジンで得られる
特徴である

『慣性トルクが少なく、スロットル操作に対するリニアな反応』

という 結果が得られればOK!
という事ですね。

更にヤマハはMT-09に
「Synchronized Performance Bike/シンクロナイズド・パフォーマンス・バイク」
という似たようなコンセプトも
カブせてきています。
ウーム・・・逃げてる?w

で、3気筒エンジンはその
『クロスプレーン・コンセプト』
に合致するかどうか?

というと、
コンセプトには合致すると思います。

元々3気筒エンジンは
下図で見てわかる通り、
クランクピンが
均等に配されています。

MT-09 4

ということは
4気筒でのクロスプレーンと同じように
『慣性トルク』
が発生しにくく、
『エンジンの燃焼によって発生するトルク』
に対して
クランクシャフトが
反応しやすくなる
ということです。

MT-09 5

 

さらに3気筒エンジンは
等間隔爆発なので
滑らかなトルク発生を可能
としながらも
高回転での伸びも得られやすく、
部品点数が少なので
小型軽量化しやすい
という特徴を持っています。

これだけ聞くと
4気筒よりも
3気筒の方が良さそうですよね?

でも実は、
3気筒は4気筒よりも
振動が発生しやすい
という弱点があります。

排気量や出力が大きくなると
振動も大きくなるので、
バランサーが必要になり、
結局効率が悪いとされています。

また、直列4気筒の
クロスプレーンエンジンと違って、
等間隔爆発なので

ポンピングアクセルは発生しません。
(ポンピングアクセルは私が勝手に使ってる言葉です)

 

開発ストーリーで語られるスーパーモタード要素とは?

FZ-1やZ1000、GSX-S1000などの
ストリートファイターとは違い、
MT-09はネイキッドマシンと
スーパーモタードマシンの
「異種交配造形」
というものなんだそうです。

『スーパーモタード』というのは
簡単に説明すると、
アスファルト路面(ターマック)と
ダート路面を両方走るレースのことで、
モトクロスの様なオフロードバイクを
改造したマシンで競われます。

通常フロントホイールの方が大径な
モトクロスバイクを
前後17インチに変更、
オンロードタイヤもしくは
モタード用タイヤを装着し、
サスペンションに手が加えられます。

『スーパーバイカーズ』や
『ターミネーター(ターマック専用)』

などの呼び方もあります。

1990年代初頭は
カスタムバイクでしか存在しなかった
スーパーモタードですが、
その後国産車としては
カワサキからD-トラッカーが発売され
(実は50ccのKS-1が元祖という見方も)、

ホンダ XRモタードや
ヤマハ WR250X、
スズキからはDR-Z400SM

などの車種が
バイクメーカーから発売されました。

ヤマハのMT09開発ストーリーでは
スーパーモタードのDNA
というキーワードを途中の見出しに使いつつ、

スーパーモタード
というキーワードが途中からなぜか

トレールバイク
という言葉に置き換えられています。

いまいち
コンセプトがはっきりしませんよね?

オンロードの17インチタイヤを装着した
スーパーモタードマシンは
モトクロッサーよりも全高が低くなり
足つき性が良くなります。

そして元々柔らかめのサスペンションは
乗り心地がは良く、
細くて軽い車体は
小柄な方でも扱い易いと思います。

また、
ハイグリップになったタイヤと
ストロークの長い
サスペンションによって
スーパーモタードマシンは
オンロードで
非常に高い安定性を発揮します。

ヤマハが言いたい
スーパーモタード(トレール?)の
DNAというのは、
3気筒エンジン搭載で軽量した車体は
取り扱いやすさや旋回性が高い。
ロングストロークサスは行安定性が高い。
この事なんだと私は勝手に解釈しますw

更にマイナーチェンジ後のモデルは
ABS装備が標準となり、
2016年からABS車にのみ装着されていた
トラクションコントロール
も付いていて、
さらに安全性が高まっています。

 

ツーリングにはスクリーン・カウル付のMT-09 TRACER

何度も言いますが、
カウルのありなしで
高速道路の快適性は雲泥の差です。

MT-09にも
MT-09 TRACER(トレーサー)
というモデルがあります。

MT-09 6

By DanielvdCC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons

 

燃料タンクの容量も
14Lから18Lにアップされていて、

シートやスクリーンも
調整可能なツーリング向けの
MT-09です。

ホイールの変更や
サスペンションと
エンジンのセッティングも
異なるようです。

 

オシャレさんにはXSR900

こちらは
ビンテージルックバージョンの
MT09である

XSR900

昔でいうところの
『ネオレトロ』

今でいうところの
『ヘリテイジデザイン』です。

デザイン優先で
お金がかかっていていますね~
カスタムバイクみたいです。

XSRにはMT-07ベースの
XSR700もあります。

XSR900

RZをイメージした
カラーリングの外装キットが
オプションで用意されている点が
すごく気になります!

 

MT-09 GooBikeでみる中古バイク価格は?

日本国内向けが販売されていて
新車価格は

¥1,004,400 [消費税8%含む] (本体価格 ¥930,000)

後期型は2017年に
モデルチェンジしたばかりで
まだまだ中古バイクは少ないですが、

前期型は比較的全国にタマ数も多く、
55万円〜70万円の値をつけています。

▼カスタムされた前期型MT-09

MT-09 8

by Markscheider [GFDL または CC BY 3.0], ウィキメディア・コモンズ経由で

 

この価格はすごく魅力的です!

ヤマハ MT−09の価格相場 | 新車・中古バイク情報 GooBike(グーバイク)

 

MT-09のまとめ

クロスプレーン・コンセプトとは、
クロスプレーンエンジン
の搭載ではなく、
慣性トルクを抑えた
リニアに反応するエンジンの搭載
したバイクです。

MT-09のデザインや
カラーリングも好みですが、
XSR900
のヘリテイジデザインも
完成度が高くてすごくカッコイイです。

うーん、気になる!

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最後まで読んで頂き、
ありがとうございます。