前回Ninja 250の記事を書いた時に
ZXRについてのコメントを頂きました。

ありがとうございます。

私もZXRは大好きな車種なので、
今回はZXR250を
ご紹介したいと思います。

 

2本のホースはラムエアーではない

ZXRシリーズは
750、400、250と
1989年から3種類の排気量で
発売されています。

シリーズ全排気量一番の
共通点といえば
アッパーカウルと
ガソリンタンク前部につながる

ザクパイプ
ツインテール

2本のエアーインテークホース
でしょう。

ZXR250 1

▲ZXR250
By K e48 , from Wikimedia Commons

 

ZXR400

ZXR400
Piero from nl GFDL, CC-BY-SA-3.0ウィキメディア・コモンズ経由

 

ZXR750

ZXR750

 

実は過去に
ZXR750に乗っていました。
懐かしいw

この2本のエアーインテークホースは
最終型のZXR750を除いて
全てのZXRに装着されています。

ZXR750R

1993-1995年式のZXR750の最終型(L型)はアッパーカウル左側からフレームへダクトが伸びています。

 

みんな勘違いしやすいのですが、
2本のエアーホースは
ラムエアーインテーク(走行風をエアークリーナーに送り込むシステム)
ではありません。

じゃあ、
あのホースは何なのか?
というと
K-CAS(カワサキ クール エアーインテーク システム)
といって、

走行風で
エンジン上部を
冷やす為のものなんです。

 

ZXR250だけにはラムエアーインテークがある

このダクトの勘違いは、
後にHONDAから発売された
RVF400のダクトと
混同されてるんじゃないかな?

と、個人的には推測しています。

RVFのアッパーカウルから
タンクにつながるダクトは
エアークリーナーに連結されており、
ラムエアーインテークシステム
になっています。

RVF400

▲RVF400 ウィキメディア・コモンズ

 

このRVFのアッパーカウルについた
ダクト形状は当時

『NACAダクト』

と呼ばれていて、
正真正銘アメリカ航空諮問委員会(NACA)
で開発されたエアインテーク形状。

NASA

Meggar from en.wikipedia.orgGFDLCC-BY-SA-3.0ウィキメディア・コモンズ経由

 

当時、NACAダクトじゃないと
ラムエアーは
効果をあまり発揮しない
みたいなこともささやかれていました。

そしてZXR250のアンダーカウルを
よくみてみると・・・

ZXR250 2

 

似たような形状が
アンダーカウルにありますね~

そして、K-CASではなく
『K-RAS』とあります。

そう!
『カワサキ ラム エアー システム』

実は250ccだけには
初期型の1989年からすでに
採用されていたんです。

 

レッドゾーンは19000rpmから!

ZXR250のタコメーターを
見てみると、
数字の表記は20000rpmまであり、
目盛りは21000rpmまであります。

レッドゾーン19000rpmから
とかなりの高回転型エンジン。

ノーマルは15000rpmで
最高出力を発生しますが、
マフラー交換と
キャブセッティングによって
出力特性を変えれば、
15000~20000rpmの回転数で
最高出力を
向かえるようになります。

ラムエアーインテークの効果は
様々あるのですが、
そのうちの一つに
エアクリーナー内の
真空状態解消があります。

おそらく
20000rpm近くまで回すと
エアクリーナー内の空気は
ものすごい勢いで
吸い込まれているでしょう。

こういった点からも
K-RAS採用が
ZXR250は急がれたのではないか
と思われます。

 

最強のZXR250、ZXR250R

ZXR250のスペックは
1992年式が
最強なんだそうです。

ZXR250(C2)のスペック

最高出力 :45PS / 15,000rpm
最大トルク:2.6kgf・m / 11,500rpm
車体重量:141kg(乾燥重量)

※当時のカタログは乾燥重量といって、できるだけ軽く見せようとオイルやガソリン、冷却水を抜いた状態で掲載されていました。

何が最強かといえば
まずは最高出力。

自主規制めいっぱいの45PSです。

翌年の1993年からは
自主規制強化で
40PSに抑えられています。

そして重量。

1991年式に比べて
3kg軽量化されいます。

しかし、本当の最強は
C2ではありません。

ZXRシリーズには750、400、
そして250の後ろに
『R』のついたモデルが
存在します。

ZXR250R(D2)

これが最強スペックの
ZXR250でしょう。

レースベースモデルとして
用意された限定車で、
NSR250RやTZR250R、
RGV250Γ でいうところの

『SP』に相当します。

CVKD32という大口径のキャブレター
(スタンダードはCVKD30)に
クロスミッションや
別体リザーバータンク付きの
専用サスが装備されています。

1992年式 ZXR250R(D2)は
カタログスペック上ZXR250(C2)
と同じですが、

おそらく
1988年式NSR250Rが
カタログスペック45PSなのに
実際計測すると60PSも出ているのと
同じように、
ZXR250Rも
実際はもう少しパワーアップ
されているのではないか?
と予想できます。

全ての排気量でZXR『R』モデルは
超希少になっていますので、
欲しい人は見つけ次第
ゲットするのが良いでしょう。

 

ZXR250 GooBikeでみる中古バイク価格は?

他にも倒立フォークの採用や
軽量高剛性のアルミフレーム、
スイングアームなど調べてみると
魅力がいっぱいのZXR250。

発売当時、人気は
ライバルのCBR250RR(MC22)に
押され気味だったので
流通量は少なく、

今では中古車の数がかなり減少しています。

カワサキ ZXR250の価格相場 | 新車・中古バイク情報 GooBike(グーバイク)

また、NSRなどの2ストと同様に
20年以上前のバイクで
高回転、高出力エンジンを
搭載していますので、
故障も実際多いようです。

少々の覚悟は必要でしょう。

欲しいと思っている人は
信頼できるお店で、
程度の良いZXR250を見つけたり、
探してもらえるのなら、
すぐにでも手に入れておくことを
オススメします。

特にZXR250Rは
超希少バイクなので
即ゲットですね!

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最後まで読んで頂き、
ありがとうございます。