AGです。
2013年に登場したGROM(JC61)は
2016年にモデルチェンジ
(JC61後/JC75)しましたが、
大きく変わったのは外装が中心で、
エンジンやフレーム、
足回りといった部分は
元々完成度が高いのか
その後も変更されず
長年人気を博してきたモデルです。
そんなグロムが満を持して
フルモデルチェンジしたのが
2021年に発売開始された
JC92型グロムです。
友人から借りていた
JC61型グロムと比較しながら
インプレしたいと思います。
目次
シンプルでポップになったデザイン
初期型のJC61型から
モデルチェンジして
JC61後期、JC75型は
ストリートファイターっぽい
凝ったデザインになっていました。
シートにも段がつき
見た目にはスポーティでしたが
実際スポーツ走行をしようと思うと
シートのかなり後ろに乗るので
この段付きが邪魔になり、
サーキットユースでは
シートをフラット化するのが
定番化していました。
そういった点も踏まえてなのか
JC92型ではシートはフラットになり
スポーツ走行以外でも
様々な体形の人が
自由にポジションを
とれるようになっています。
シートに合わせたのか
カウルやヘッドライトも
フラットでシンプルなデザインに
なっています。
ホイールデザインも
シンプルな5本スポークに
変更されています。
カウルをとめているビスには
JC61型前期のデザインにも通じる
丸いカラーが配されています。
これは取り外しが簡単なので
他の色のカラーを流用したり、
塗装して楽しむこともできます。
多機能になった新型メーター
初期型のJC61からデジタルで
見やすいメーターでしたが
JC92でシフトインジケーターと
燃費計が追加され機能面がアップし、
バックライトも
見やすい色になっています。
JC61グロムのメーター▼
JC92グロムのメーター▼
他にも4000~8250rpmで
250rpmきざみで
光る回転数を任意で設定できる
REVインジケーターや
ピークホールドまで
表示できるようになっています。
ミッション5速化の恩恵は?
モデルチェンジしたJC92型グロムが
一番注目されたのは
5速化されたミッションでしょう。
JC61/JC75グロム
計算上の速度▼
http://park1.wakwak.com/~z50j/index.html
最高速計算機にて計算
JC92グロム
計算上の速度▼
http://park1.wakwak.com/~z50j/index.html
最高速計算機にて計算
上の表でもわかる通り
最大トルクである5500rpm付近で
原付二種の法定速度、
幹線道路などの制限速度である
60km/hが4速でも出てしまうので、
ロングストローク化して
低回転でのトルク感が増した
新型エンジンも相まって
エンジン回転数は低回転でも
車の流れに乗ることができ
燃費良く、振動の少ない
快適な走行も可能です。
グロムはスポーティになったのか?
5速化したことで
注目されがちなのは
燃費以外だと最高速です。
実際最高速も
大幅に向上していますが、
5速化したことによって
サーキットや峠道といったシーンで
回転数を合わせやすくなったことが
大きいです。
つまり、
よりスポーティに
なっているはずです。
しかし、
実際走らせてみると
思ったほどではありません。
メーターでは
8000rpm過ぎたあたりで
レッドゾーンになっていますが
ピークパワーは7250rpm。
最大トルクは5500rpmなので
パワーを感じたあたりから
すぐにピークを迎え
あとはダラダラと
速度が伸びる感じです。
ノーマルの
ハンドル、ステップは
非常に楽な姿勢がとれて
ツーリング向きです。
この辺りはカスタムすれば
スポーティに変更できますが
ステップがマフラーステーを
兼ねているので
マフラーとステップは
セットで交換するのが
おすすめです。
当然と言えば当然なんですが
ノーマルではやはり
スポーティさは感じられません。
タイヤサイズは変更なし
グロムのレースや
サーキット走行では
ハイグリップタイヤを
はかせるために
フロントのタイヤサイズを
ノーマルの120/70-12から
100/90-12に変更する人が多く、
ついにHRCグロムカップでは
・フロント DUNLOP KR337 PRO 100/485-12
・リア DUNLOP KR337 PRO 120/500-12 130/490-12
・フロント DUNLOP TT93GP PRO 100/90-12
・リア DUNLOP TT93GP PRO 120-80-12
※ドライサイズ
と指定タイヤと
サイズが決められました。
しかし、
これではタイヤに対して
ホイール幅が大きく
タイヤが引っ張り気味に
なっていますし、
タイヤ外径も大きく
なってしまいます。
フェンダーのクリアランスなども
狭くなってしまいますし、
ホイールも新デザインに
なっているのだから、
はじめから
フロント 100/90-12
リア120-80-12
にしておけばいいのにな
と私は思います。
相変わらずシフトは入りにくい
JC61から評判の悪い
グロムのシフトですが
JC92になっても変わっていません。
シフトチェンジの時
しなるような頼りない感触で
ニュートラルに入りにくく
ギア抜けも多いです。
定番のカスタムパーツで
ある程度改善しますが
根本的な改善が欲しいところです。
とまぁ、
ノーマルでは
ミッションが5速化したこと以外
スポーティさは感じられませんが
私は今後カスタムを進めて
スポーツ走行が楽しめるように
したいと思います。
初心者にも超おすすめ!
スポーティに使おうと思うと
カスタムが必要ですが
普通に公道で乗る分には
軽量で足つきがよく
トルクフルなエンジンは
初心者でも扱いやすい
パッケージになっています。
またフラットなシートで
ポジションが自由に取れるので
いろんな走りのスタイルに
対応できると思います。
外装をはじめ
各部品はシンプルで
取り外しやすくなっています。
なのでDIYカスタム初心者にも
おすすめしたい1台です。
やはり足つきがよく
軽量なバイクは取り回しがよく
運転に自信がつきますし
グロムはハイパワーではないものの
燃費がよく、
しっかりとスピードも出ますので
通勤や通学ツーリング
マルチに活躍するバイクです。
市街地
これまでご紹介してきた通り
軽くて足つきがよく、
取り回しがよいので
市街地では
これ以上のバイクはないでしょう。
小さいバイクは乗ってるだけで
なんだか笑顔になれますね。
強いて言えば積載性が
ほしいところですが
シート下にはボルト穴が
用意されているので
アフターパーツで
フックやリアキャリア、
リアボックスなど
追加すれば補えます。
幹線道路・バイパス
上記で挙げた速度表でもわかる通り
60km/h以下なら
低回転で燃費走行ができますし
最高速にも余裕があるので
車の流れに乗るのも
車線変更もスムーズにできます。
峠道
小径ホイールなので
小回りが効くのは当たり前ですが
程よい安定感で
癖のないコーナーリングが
楽しめます。
トルクの幅が広いので
ゆっくり走っても
ちょっと気合を入れて走っても
峠道は非常に楽しいです。
燃費と航続距離
走り方によって燃費は
かなり幅が出ますが私の場合
だいたい60km/L前後です。
ガソリンタンク容量は
6.0Lなので
300kmは無給油で
余裕に走れますね
JC92 GROMのまとめ
グロムを手に入れてみて思ったのは
やっぱり小さいバイクは
面白いなということと、
バイクの基本を学ぶには
乗り方でも整備でも
このサイズが一番いいな
ということです。
免許取りたての初心者の方も
大型バイクにっている
ベテランの方も1度は
乗ってみてもらいたいバイクです。
グロム以外でも
今バイクの乗換えを
考えている人は
バイク王で評判より高く売るマル秘術
コチラも
あわせて読んでみて下さい。
最後まで読んで頂き、
ありがとうございます。