空冷直列4気筒エンジン
である
ゼファーの中古バイク価格相場が
値上がりしているのを見て、
同じく空冷直列4気筒で
気になったバイクがありました。

ヤマハのXJR1300です。

XJR1300 XJR1300C

 

高性能な空冷エンジンへと進化したXJR1300

XJR1300の前には、
XJR1200というモデルがあって
ヤマハがライセンス生産をする
ブレンボブレーキや
オーリンズサスペンション

『ヤマンボ』『ヤマリンズ』

を装備したりしながらも
ライバルとの差別化を図り、
成功した人気モデルでした。

(ヤマンボはスーパーJOG-Zのイメージが強いですがw)

XJR1200発売当時は
水冷エンジンのCB1000SFと人気を
二分していましたが
私の周りではエンジン性能面で
少々不満が出ていたように
記憶しています。

そんなユーザーの声が
届いたかどうかはわかりませんが、

1998年に
XJR1200は排気量を
1250ccにボアアップし
XJR1300へとフルモデルチェンジ。

イッキに高性能化が進みました。

XJR1300 1

By Rainmaker47 CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

 

エンジンは単純に
ボアアップしただけではなく
鋳鉄のスリーブを廃止した
メッキシリンダーと
鍛造ピストンを採用。

メッキシリンダーは、
耐摩耗性と冷却性に優れ、

ピストンとシリンダー壁の両方に
同じアルミを使うので
ピストンとシリンダー間の
温度による
隙間の変化が少なく、

性能の安定化に貢献します。

これによって

  • 軽量化
  • 高圧縮比を確保できる強度
  • 良好な冷却性
  • 優れたオイル消費特性

など性能の向上が可能となります。

鍛造ピストンは、
鍛造(たんぞう)と呼ばれる
アルミの加工法で成形されたピストンで、
一定の加熱と加圧で作る方法なので

アルミを溶かして成形する
鋳造(ちゅうぞう)に比べて
アルミ組織への影響が少なく、

強度の高いものが完成します。

なのでピストンの肉厚を薄く、

また軽く設計できるようになるので
ピストンの軽量化や
低振動などのメリットがあります。

こういった技術の採用により
XJR1300は
メーカー自主規制目一杯の
100馬力を発生する
高性能空冷ビッグバイクへと
進化したのでした。

 

気がつけば19年も変わらない基本デザイン

XJR1300は2000年に
新型キャブレター、

ヤマンボから
住友製MOSブレーキキャリパーへの変更
など約200箇所に及ぶ改良を施され、

性能のさらなる向上、
そして8kgもの軽量化に成功しています。

XJR1300

By LifelessLife CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

 

その後騒音規制に対応するため、
大きくしたサイレンサーを採用したり、

さらなる軽量化を経て、

2006年には
さらなる排気ガス規制に対応する為
キャブレターから
フューエルインジェクションへの変更や

サイレンサーを
両側出しから右側1本に
変更して
排気デバイスEXUPを採用しています。

XJR1300は
XJR1200からモデルチェンジした
1998年から
マイナーチェンジは繰り返してきたものの、
基本的なデザインを
ほぼ変えることなく
生産終了を迎えました。

パッとみてわかる
デザイン変更と言えば
2006年のモデルチェンジで
テールランプが
丸型2灯に変更された点
ぐらいではないでしょうか?

他のメーカーでも
あまりデザインの変更がない
ビッグネイキッドモデルですが、

XJR1300が
ひときわロングセラーだった
ことがわかりますね。

 

ヘリテイジデザインのXJR1300C

と思っていたら、
いきなり
デザイン大幅変更
『XJR1300C』が登場w

レトロ感のある
コンパクトなデザインシートや
一回り小さいヘッドライト、

形状変更されたタンクや
サイドカバーなどによって
見事に生まれ変わっています。

フロントフォークの
インナーチューブには
DLCコーティングが施されていたり、

ハンドルにも
テーパーファットバーが
採用されているのも特徴です。

XJR1300C

By Avronaut CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

XJR1300Cの国内販売は
ありませんでしたが、

プレストでの正規取扱は
今のところ続いているようですね。
(2017年12月現在)

2015年に
入荷発売開始されたモデルですが
現状中古市場に
タマ数は少ないようです。

 

XJR1300 GooBikeでみる中古バイク価格は?

XJR1300は
今年2017にメーカーホームで
生産終了が伝えられています。

まだ生産終了が
発表されて時間が経っていないことや、
ヘリテージデザインのカスタムモデル
『XJR1300C』
が逆輸入モデルとして
プレストコーポレーション
正規取り扱いが続いていることもあってか

まだ、
ゼファーシリーズのように
価格は高騰していません。

キャブレターのモデルなら
35万円〜45万円くらい。

フューエルインジェクションのモデルでも
50万円台から見つけることができます。
(2017年12月現在)

ヤマハ XJR1300の価格相場 | 新車・中古バイク情報 GooBike(グーバイク)

うーん、気になる! 

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最後まで読んで頂き、
ありがとうございます。